転職活動をはじめるとき、まずは自己分析をおすすめされますよね。就職活動時にやられた方は多いのではないかと思います。
でも、転職活動での自己分析ってどうやってやればいいかわからない。。。
こんな人も多いのではないでしょうか?
この記事では、価値観マップを活用した自己分析について解説します。本記事を読むと以下がわかるようになります。
ぜひ、価値観マップを使った自己分析について学んでください!価値観マップの作り方の詳細が知りたい方は以下の記事を読んでみてください!
結論:価値観マップを使った自己分析は転職活動に有効
冒頭から結論となりますが、価値観マップを使った自己分析は転職活動における第一歩になります。
価値観マップは人生の羅針盤のようなもので、自分が大切にしたいものや人生の目的を明確化するのに役立ちます。
転職活動は今の職を捨てて新しい職を得ることです。言い換えるならば、何を重要視し、何を捨てられるのかを判断する必要があります。
そのためには、自分の価値観を整理し、転職をするかしないかを判断することになります。
なので、価値観マップを作成することは転職活動に有効です。
転職活動をするかしないかを自分の価値観や人生の目的に照らし合わせて判断できるようになります。
価値観マップとは?
ここで、価値観マップについて説明します。
価値観マップとは、リベラルアーツ大学の両学長が推奨する自己分析の方法になります。
価値観マップは、自分にとっての幸せ、大切にしている考え方や価値観、人生の目標を言語化するために作成します。
作成方法は、以下の4つの質問に対して回答をつくることから始まります。
上の質問の回答を書き出したあと、「なぜ?」と問いかけて、内容を深めていきます。
これを繰り返し、深堀りしていきます。できれば、ほかの人に見てもらい、他者の視点でも質問を投げかけてもらえると効果的です。
これらを進めたのち、再度価値観マップを作成し、言語化することで自分の価値観を見える化することができます!
自分が大切にしている価値観を言語化できると理解が深まり、人生の判断軸になります。参考までに私の作成した価値観マップを共有しますので、見てみてください!
【最初に作成した価値観マップ】
【言語化が完了した後の価値観マップ】
価値観マップを使った自己分析のメリット・デメリット
つづいて、価値観マップを作成して自己分析するメリットとデメリットを解説します。
価値観マップを使った自己分析のメリット
価値観マップを作ることのメリットは以下になります。
順番に解説していきます。
価値観マップを使った自己分析のメリット(1):自分の価値観がわかる
メリットの1つ目は自分の価値観を把握できることです。
自分が大切にしている価値観ってぼんやりありますが、言葉にできる人はなかなかいません。
私も価値観マップを作成してから、自分の人生で大切にしている価値観が言語化できるようになりました!
価値観がわかることによって、仕事に求める給料や働き方等も明確にすることができます。そうすると、転職活動で考えるべき条件が見えるようになってきます。
価値観マップを使った自己分析のメリット(2):理想とする状態と現状のギャップが明確になる
メリットの2つ目は理想とする状態を明確にできることです。
価値観マップを作るとき、幸せに感じることや人生でやりたいことについて考えることになります。
つまり、あなたの理想とする人生について改めて考えさせられることになります。
自分の人生をどうしていきたいかってなかなか考えないですよね。
価値観マップの作成は自分の人生を見つめ直すいい機会になります。
理想を書き出すと、現状とのギャップを把握することになります。
自分の人生をいい方向に進めたいのであれば、そのギャップを埋める行動を起こしていけばいいとやるべきことが明確になってきます。
価値観マップを使った自己分析のメリット(3):人生の選択の軸になる
最後にして最大のメリットは、人生の選択における軸がわかることです。
先ほどのメリットとも重なる部分がありますが、自分が理想とする人生を明確にでき、そのために必要な行動もわかるようになります。
人生における選択は悩むことが多いですよね。価値観マップを作成すると、自分が幸せに思えることや価値観が明確になるので、迷わず行動できるようになります。
自分が取るべき行動が明確になるとすっきりしますし、目の前のことに集中できるようになります。
そうすることで成果や結果を出したり、やりたいことをやることによって間違いなく、人生が充実していきます。
価値観マップを使った自己分析のデメリット
価値観マップを作ることのデメリットはあまりないですが、強いていうならば以下のようになります。
価値観マップの作成は時間と労力を使います。私の場合は、作成から最終版を完成まで1か月くらいかかりました。また、なぜなぜと深堀りするので大変疲れます笑
価値観マップの作成は大変な作業となりますが、自分の人生と向き合う時間と考えると誰にとってもおすすめできます。
実例:価値観マップを使った自己分析から始める転職活動
最後に、価値観マップを使ってどのように転職活動について考えたのか実例で紹介します。
筆者の価値観マップを例に考えていきます。
質問1:自分にとって幸せとはなにか?
私の幸せをかんじる瞬間は以下だと分析しました。
- 余裕のある時間を送ること
- 成長して認めてもらうこと
1つ目は、心身の健康や体験価値を大切にする、趣味を楽しむことで満たされます。
2つ目は、新しいことを学ぶ、誰かの役に立つ、今の専門性を活かすことで満たされます。
これらについて、仕事の側面で考えます。
前者はお金と時間が必要です。特に時間が足りないと感じているので、残業時間や休日数、通勤時間、リモートワークの割合について改善できる方法を検討します。
後者は、新しいことを学べる環境と専門性を磨ける場所が必要です。会社や職種によってこれらはコントロール可能です。
私の場合は、前職の会社でのみ通用する専門性ではなく、ほかの会社でも通用する専門性を身に着けたい、できればシステム開発の専門性を身に着けたいと考えました。
これらの分析から、転職するのであれば、IT業界で現職の自動車業界の知見が活かせる分野にしたいと考えていました。
質問2:何を大切にしているか?
私が大切にしている価値観は以下のように並びました。
- 自分の納得感
- 余裕のある生活
- 自分の成長
1点目は、自分が納得できるまで考えて、納得して挑戦したのならば失敗しても後悔しないという価値観です。
仕事の側面で考えるならば、自分の歩みたいキャリアについて納得できるまで考え、システム開発を経験できる職種への転身をすることを決めました。ただし、条件としては給与水準は現状と同様、労働時間は月10時間程度少なくできる職場なら転職する。人間関係でいやな思いをするかもしれないが、条件だけみれば転職する価値はあると捉えていました。
この条件の部分は、2点目のお金と時間に余裕がある生活を送るといる価値観に関係します。
また、3点目は自分の成長を優先し、スキルや専門性を身に着けることを大切にする価値観です。他社でも通用する専門性やスキルが身につき、新しいことに挑戦できる環境へ移りたいという想いの起点になっています。
前職の部署ではこれらを満たせないことがわかったので、社内転職か転職活動を始めるか考えるようになりました。
質問3:何をどうしたくて、今ここにいるか?
自分にとって職場に一番求めているものは、自分の力を伸ばすことだと分析しました。
また、その背景にはお金をもっと稼ぎたいという願望があることがわかりました。
他社でも通用する専門性・スキルを伸ばし、出世するor給料の高いところに転職する。もしくは、副業する時間を確保できる労働時間を手に入れ、スキルとお金を稼ぐの2択だと考えました。
後者の戦略だと、本業の勤務時間は8時間で1日の3分の1となるので、本業の専門性と副業で活用するスキルは方向性が同じものがよいと考えてました。
その観点で今の部署はあてはまらないので、やはり部署異動か転職に向けて活動するべきだと決意しました。
移り先としては、Webマーケティング職も検討しましたが、現職ではベンダーに任せきり、専門会社だと給料がいまいちという観点からITコンサル、SIerのWebアプリを扱う職種がよいのではと考えました。
質問4:人生でやりたいこと30
No. | やりたいこと |
1 | 日本の有名な夜景スポット全部行く |
2 | フォトコンテストで入賞する |
3 | ポートレートモデルと撮影 |
4 | 宮古島にもう一度行く |
5 | イタリアにもう一度行く |
6 | ジオパークに行く |
7 | 北欧に氷河を見に行く |
8 | 東南アジアに行く |
9 | ウユニ塩湖に行く |
10 | 富士山に登る |
11 | カジノに行く |
12 | ドローンの操縦 |
13 | ヘリに乗る |
14 | 整体に行く |
15 | 占いに行く |
16 | 快適な睡眠環境を整える |
17 | 時短家電をそろえる |
18 | ダーツプロの資格を取る |
19 | ブログで月1万円稼ぐ |
20 | 自分の考えを発信する |
21 | 会社を設立する |
22 | 自分の本を書く |
23 | 先生になる |
24 | 有名人になる |
25 | 別の専攻で学位をとる |
26 | 博士の学位をとる |
27 | 配当金生活を経験する |
28 | ダーツの大会で優勝する |
29 | 速読を身に着ける |
30 | 幸せな家庭をつくる |
上のやりたいことを叶えるならば、それなりにお金を稼げること、休暇を連続5-10日程度取得できる職場がいいとわかりました。前職でもこれは達成できそうです
このように、価値観マップを作成するための4つの質問に答える過程で自分の価値観や人生の目標が整理され、キャリアについて考える良い機会になることが分かったかと思います。
まとめ 転職検討中なら価値観マップを作って自己分析しよう!
本記事では、価値観マップを使った自己分析についてメリット・デメリット、転職活動への活用方法について紹介しました。
価値観マップは作るのは大変ですが、自分の価値観や幸せについて理解が深まります。
自分のやるべきことも明確になるので、人生における悩みがなくなり、より充実した人生を歩めるようになります。
自分の理想の状態と現状のギャップを埋めるうえで、転職活動が最適な行動だと納得できたら転職活動に向けて準備を進めていきましょう!
次の週末にでも、価値観マップをつくってみてはいかがでしょうか。以下の記事で価値観マップの作成方法について解説しているので、参考にしてみてください!
本記事が、価値観マップを使った自己分析の参考になれば幸いです。
コメント