こんにちは!まろんです!
今回の記事は、「2040年の未来予測」の書評記事となっています。
この本は元日本マイクロソフトの代表取締役社長の成毛眞さんが書かれています。
本書では、2040年の未来世界に発達するテクノロジーや日本の悲惨な状態について書かれています。
この記事では、本書で書かれている将来的に注目されるテクノロジーとそれを元に伸びていきそうな業界について触れ、最後に日本で過ごしていく上で注意すべきポイントについて紹介したいと思います!
この本を読んだモチベーションは、今後熱い業界はどこなのか?について知りたかったからです!転職を検討している方も有益です。
要約:2040年の未来予測
2040年の未来予測の内容を表すならば、今あるテクノロジーから未来は予測できるテクノロジーを受け入れると成功できる日本は今後やばいから個人で備えるです。
未来を予測するのは難しいけど、今あるテクノロジーの組み合わせで未来が作られるっていわれると納得ですね!
本書は、2部構成で1部では未来のテクノロジー、2部では将来の我々の生活について書かれています。
それでは早速中身について紹介していきます!
2040年の注目テクノロジーと熱そうな業界
本書では、2040年におけるテクノロジーが紹介されています。
そのテクノロジーにより熱くなりそうな業界について紹介していきたいと思います。
すべての土台となる通信技術~5G,6G~:通信業界
5G通信について、NTTドコモやソフトバンクがCMで流すようになって久しいですが、2040年には、6G通信が発達していると本書では予測しています。
これらの技術は世代を経るごとに、通信速度が高速化、情報の伝達量が増加します。
5G,6G通信が土台となり、
- 自動運転(バス・電車)
→物流・輸送の効率化 - ドローンによる配達
- 遠隔医療
- 未来的な会議
(3Dホログラム・リアルタイム翻訳)
が実現されるでしょう。
これからの時代は、通信技術が基盤となり、すべてのものがインターネットに常時接続される(IoT)時代が到来すると予測されます。
すべてのモノがネットにつながるIoT時代:半導体業界
すべてのものに半導体チップが埋め込まれ、可視化できなかったデータを蓄積・活用することも未来では当たり前になっています。
身近な例では、ユニクロやGUなど商品を台に置くと合計金額が瞬時に出てくるレジもこの技術が活用されています。
いずれは無人の小売店が一般的になるかもしれません。
意外と身近にIoTの導入事例がありましたね(驚き)
また、家もスマートになります。
身近な例では、Amazonのアレクサなどのスマートスピーカーが電気を消したり、音楽をかけてたりします。これらの技術が発展していき、個人個人にパーソナライズされたサービス・家電があふれることでしょう。
そうなると、人は生活するだけで家がその人の習慣を学習していき、自動で便利にしてくれるそんな日が来ると本書では書かれています。
これら全てに半導体が搭載されます。
昨今、新型コロナウィルスの影響で半導体供給不足が取り上げられていますが、どの製品にも半導体が搭載され、その数も増えることが予想されます。
日本では、半導体を加工する機器を扱うメーカーや半導体を作るための素材を扱う化学メーカーの成長が見込めそうだと予想されます。
自動運転・空飛ぶ車:自動車業界・精密機器業界
現在、市販されている車では高速道路のようなある程度制限のある道路における自動運転(LV3)の段階まで来ています。
一般的に言われている自動運転は、LV5:すべての状況においてシステムによる自動運転が可能な状態
を指します。
現段階では、難しさはあるものの2040年には実現していると思われます。
完全自動運転はトヨタ、ホンダ、日産のような既存の自動車会社のみでは難しく、IT企業とタッグを組んで実現するのが現実的です。
なので、自動車業界というよりIT業界がメインストリームになりそうです。
現にAppleやGoogleで自動車を製造するプロジェクトが動いていることが知られています。
自動運転実現にはレーダー、カメラ、ソナー等の精密機器がより重要になります。
自動運転のレベルが上がるほど、精密機器の数や精度が必要になってきます。
ソニーが自動車ビジネスに参入するのもこのような背景があるかもしれません。
遠隔医療・ゲノム編集・再生医療:医療業界
ITの発達により、オンライン診療やAI診断が行われるようになると本書で書かれています。
これによって社会問題である、医師不足、過疎地域での医療を解決できるかもしれません。
また、ゲノム編集や再生医療など、今まで治らなかった病気も治療可能になることや健康寿命が延びることが期待されています。
以前紹介した、LIFE SHIFTの世界が近づくということがこの本でも言われていますね!
蓄電量が2倍になる全固体電池:電子部品業界
EVの航続距離延長やエネルギー問題の解決策として全固体電池の開発が進められています。
全固体電池は現在広く利用されているリチウムイオン電池に比べると、
- 安全性が高い
- サイズが半分程度
→同じ大きさで2倍電気が貯められる
といったメリットがあります。
電池は日本が強い分野となっており、V2G(ビークルトゥーグリッド)といったEVが都市インフラと連動し、再生エネルギーで作ったエネルギーを貯蓄、必要な時に使うといった手法でエネルギー問題も解決されるかもしれません。
全固体電池の開発は、自動車業界、電子部品業界等で躍起になってます!
2040年の未来予測を読んでわかった将来熱そうな業界まとめ
本書を読んで、まろん的に将来熱くなりそうな属したいと思えた業界は以下まとめました!
熱そうな業界 | 注目のテクノロジー |
通信業界 | 5G、6G |
半導体加工機器業界 | 半導体、IoT |
化学メーカー | 半導体 |
自動車業界 | 自動運転、全固体電池(EV) |
精密機器業界 | 自動運転 |
医療業界 | 遠隔医療、再生医療、ゲノム編集 |
電子部品業界 | 全固体電池 |
以前紹介したシン・二ホンでも書かれていましたが、これからの時代はITが下地となることは間違いなさそうです。
個人的な見解ですが、化学メーカーや通信業界、もしくは各業界とタッグを組むIT業界がおすすめです!
日本の暗い未来とこれからの生き方について
本書では、日本の暗い未来についてたくさん書かれています。
2040年にはどのようになっているのかまとめると以下のようになるそうです。
- 少子高齢化→人口減、社会保障費増加、労働力減少
- 70歳くらいまで働く
- 温暖化による異常気象、南海トラフ・首都直下型地震
このような暗い未来に対して、筆者の成毛さんは「個人がこの国を変えよう」とは決して考えず、どう幸せに生きるべきか?について考えるべきだと言っています。
上記の観点から、これから日本を生きる個人の生き方についてまとめてみました。
1.民間の保険は入らない
マネーリテラシーを鍛えている人には自明かもしれませんが、日本の国民健康保険や組合健保等の国民公的保険制度が優秀です。
そのため、民間の生命保険や医療保険に加入する意味合いが薄いのでこれらには加入しないことが賢明だと書かれています。
民間の生命保険・医療保険には加入しない!
2.貯金は最低限したら公的制度を使ってインデックスファンドに投資する
銀行にお金を預けて得られる金利が低いこともまた自明でしょう。
老後2000万円問題が話題となりましたが、国は自分を守ってくれません。
そのため、公的制度であるNISA、つみたてNISA,ideco等を活用、S&P500などのインデックスファンドに投資し、自分の資産を自分で築いていく必要があります。
貯金じゃなくて投資!まずは公的制度でインデックスファンドに投資してみるのがよい!
3.家は賃貸一択か?:地価下落、災害(台風、地震、噴火)
憧れのマイホームを建てるのは、従来のライフプランでは一般的でしたがこれからの時代は賃貸で柔軟に暮らす方が賢いかもしれません。
というのも、日本の地価は長期的に見れば下落する傾向にあります。
また、地球温暖化による台風の被害規模拡大、首都直下型地震、南海トラフ地震など災害が起こる可能性は極めて高く、建てても住めなくなる可能性もあるのです。
一戸建てでなくてマンションであれば!と思う方もいるかもしれませんが、マンションもメンテナンス費用のつみたてが不十分なものが75%を占めており、価値を保つことが難しいものが多いそうです。
人生で一番大きい買いものである家はよくよく考えて購入する!
まとめ
いかがでしょうか?
本記事では、成毛眞さん著「2040年の未来予測」の内容について紹介しました。
前半は転職活動に向けて熱そうな業界やテクノロジーについて、後半は今後の人生の過ごし方について紹介させていただきました。
熱そうな業界 | 注目のテクノロジー |
通信業界 | 5G、6G |
半導体加工機器業界 | 半導体、IoT |
化学メーカー | 半導体 |
自動車業界 | 自動運転、全固体電池(EV) |
精密機器業界 | 自動運転 |
医療業界 | 遠隔医療、再生医療、ゲノム編集 |
電子部品業界 | 全固体電池 |
本記事では取り上げられなかった未来像も書かれていますので、ぜひ読んでみてください!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
おわり!
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